今日は前回に引き続き、OpenMediaVaultのバックアップの設定をしました。まずBackupの画面に7個のタブがある件ですが、ググってみるとタブ1つ1つがLinux用のバックアップ/ファイル復元ツールのようです。どうやらopenmediavault-backupというプラグインはバックアップをやってくれるわけではなく、バックアップするためのツールのインストールや起動を手伝ってくれるだけのようです。
1 | Clonezilla | HDDやパーティションのクローンやイメージを作成してくれるLinuxベースのツール(OS) |
2 | SystemRescuecd | HDDやパーティションのクローンやイメージを作成してくれるLinuxベースのツール(OS) |
3 | GParted | パーティションを操作するツール。バックアップ機能があるかは不明 |
4 | Parted Magic | ディスクのパーティション操作、クローン作成、消去ツール |
5 | PhotoRec | 壊れたディスクからビデオや画像などメディアファイルをサルベージするためのツール |
6 | Extundelete | 削除済みファイルの復元ツール |
7 | System Backup | OMVの機能で指定したディレクトリを共有フォルダにコピー |
それぞれのツールを調べてみると1〜4がバックアップ用で、5,6はデータの復元、サルベージ用のようです。唯一、7だけがこのプラグインの機能のようでOSがインストールされているディスクの指定したディレクトリを共有フォルダにバックアップしてくれる機能のようです。無駄に選択肢が多くてどれを使うのが良いのか迷ってしまいますねこれは。。。とりあえず今回はOMVのフォーラムでよくオススメされているClonezillaを使ってバックアップしてみようと思います。まずClonezillaをインストールします。Webの管理画面からボタンを押すだけで完了します。
インストールと言っても、OSのISOファイルを/bootにダウンロードしているだけのようです。次にClonezillaボタンを押して再起動します。Clonezillaボタンを押すことで次に起動する時にOMVの代わりにClonezillaが勝手に起動するようになります。
# インストール前 root@OMV-NODE804:/boot# ls -lrt total 35496 -rw-r--r-- 1 root root 2842400 Aug 5 08:21 vmlinuz-3.2.0-4-amd64 -rw-r--r-- 1 root root 2114623 Aug 5 08:27 System.map-3.2.0-4-amd64 -rw-r--r-- 1 root root 129281 Aug 5 08:27 config-3.2.0-4-amd64 drwxr-xr-x 3 root root 12288 Aug 18 22:50 grub -rw-r--r-- 1 root root 15622006 Aug 18 23:57 initrd.img-3.2.0-4-amd64.old-dkms -rw-r--r-- 1 root root 15621734 Sep 7 03:38 initrd.img-3.2.0-4-amd64 # インストール後 root@OMV-NODE804:/boot# ls -lrt total 201384 -rw-rw-rw- 1 root root 169869312 Dec 8 2014 clonezilla-live-2.3.1-18-i686-pae.iso -rw-r--r-- 1 root root 2842400 Aug 5 08:21 vmlinuz-3.2.0-4-amd64 -rw-r--r-- 1 root root 2114623 Aug 5 08:27 System.map-3.2.0-4-amd64 -rw-r--r-- 1 root root 129281 Aug 5 08:27 config-3.2.0-4-amd64 -rw-r--r-- 1 root root 15622006 Aug 18 23:57 initrd.img-3.2.0-4-amd64.old-dkms -rw-r--r-- 1 root root 15621734 Sep 7 03:38 initrd.img-3.2.0-4-amd64 drwxr-xr-x 3 root root 12288 Sep 18 07:49 grub
Clonezillaの操作はここを参考にしました。コマンドライン、SSHでも操作可能なようですが、初回なのでClonezillaのUIを使って設定します。ウィザード形式なので質問に答えていくだけでバックアップがとれます。私の場合は以下のように選択しました。
- 「日本語」を選択
- 「キーマップをいじらない」を選択
- 「Clonezillaを開始します」を選択
- 「device-image」を選択
- 「local_dev」を選択
- 「sdi1(USBメモリ)」を選択
- 「ローカルデバイスの最上位ディレクトリ」を選択
- 「初心者モード」を選択
- 「ローカルディスクをイメージに保存」を選択
- イメージのファイル名を入力「2015-09-18-21-img-OMV」
- バックアップするHDD/SSDを選択 「OMVがインストールされている sdj 120GB_Samsung_SSD_840」
- 「元ファイルシステムのチェック/修復をスキップする」を選択
- 「はい、保存イメージをチェックします」を選択
参考にしたページだと選択項目にリストアの項目があったのですが、私の場合は表示されませんでした。もしかしたら誤ってリストア操作しないようにOMV用にカスタマイズされたOSイメージなのかもしれません。
# USBメモリの内容を確認 root@debian:/mnt/usb# ls -lrt total 20 drwx------ 2 root root 16384 Sep 18 22:34 lost+found drwxr-xr-x 2 root root 4096 Sep 18 22:57 2015-09-18-22-img-OMV # バックアップイメージ本体は圧縮されて700MBぐらいになっているようです root@debian:/mnt/usb# ls -lrth 2015-09-18-22-img-OMV/ total 710M -rw-r--r-- 1 root root 2.9K Sep 18 22:54 blkdev.list -rw-r--r-- 1 root root 2.0K Sep 18 22:54 blkid.list -rw-r--r-- 1 root root 310 Sep 18 22:54 sdi-pt.sf -rw-r--r-- 1 root root 37 Sep 18 22:54 sdi-chs.sf -rw-r--r-- 1 root root 413 Sep 18 22:54 sdi-pt.parted -rw-r--r-- 1 root root 356 Sep 18 22:54 sdi-pt.parted.compact -rw-r--r-- 1 root root 1.0M Sep 18 22:54 sdi-hidden-data-after-mbr -rw-r--r-- 1 root root 512 Sep 18 22:54 sdi-mbr -rw------- 1 root root 709M Sep 18 22:56 sdi1.ext4-ptcl-img.gz.aa -rw-r--r-- 1 root root 24K Sep 18 22:57 Info-lshw.txt -rw-r--r-- 1 root root 12K Sep 18 22:57 Info-dmi.txt -rw-r--r-- 1 root root 2.3K Sep 18 22:57 Info-lspci.txt -rw-r--r-- 1 root root 5 Sep 18 22:57 parts -rw-r--r-- 1 root root 172 Sep 18 22:57 Info-packages.txt -rw-r--r-- 1 root root 53 Sep 18 22:57 swappt-sdi5.info -rw-r--r-- 1 root root 4 Sep 18 22:57 disk -rw-r--r-- 1 root root 84 Sep 18 22:57 Info-saved-by-cmd.txt -rw-r--r-- 1 root root 4.5K Sep 18 22:57 clonezilla-img # /tem以下に今回のバックアップの内容をコマンドラインで実行する場合のコマンドが出力されている root@debian:/mnt/usb# cat /tmp/ocs-2015-09-18-22-img-OMV-2015-09-18-22-52 /usr/sbin/ocs-sr -q2 -c -j2 -z1p -i 2000 -p true savedisk 2015-09-18-22-img-OMV sdi
かなり面倒でしたが、無事にバックアップをとることができました。復元する時はClonezillaをDVDなどに焼いて起動し、先ほどのバックアップイメージを復元するようです。これはRAIDのディスク交換を試すときにやろうと思います。個人的にはもっと手軽にバックアップを取りたい感じはしますが、ディスク全体のバックアップなので、OMVとは関係のないJavaやComicCafeなども一緒にバックアップできるメリットは大きいですね。次回からはSSHで繋いでコマンド一発でバックアップが取れるはずなので、トータルで見ると悪くないバックアップ方法だと思います。
ちなみにSSHで繋ぐ場合は、OMVとIPは同じなのに実は違うサーバーという状態になるのでSSHコマンドが失敗します。以下のコマンドでOMVのエントリを削除すれば接続できるようになります。またOMVに接続するときも同様です。これは少し面倒で嫌だな。。。
ssh-keygen -R x.x.x.x
0 件のコメント:
コメントを投稿