2015年9月8日火曜日

NASの自作 Part34

HDDの寿命を伸ばすには誰も使わない時間帯には電源を切ることも必要だと思うので、今日はWOL(Wake-on-LAN)を設定をしようと思います。
まず、OMV側の設定を行います。OMVにはデフォルトでWOLを使うためのethtoolがインストールされているようです。BIOSの設定も私の環境ではデフォルトで有効になっていました。さっそく以下のコマンドで設定を有効にしてみます。

# ethtoolがインストールされているか確認
which ethtool
/sbin/ethtool
# Wakeup On LANを有効化
ethtool -s eth0 wol g
# 設定を確認
ethtool eth0
Settings for eth0:
	Supported ports: [ TP ]
	Supported link modes:   10baseT/Half 10baseT/Full
	                        100baseT/Half 100baseT/Full
	                        1000baseT/Full
	Supported pause frame use: Symmetric
	Supports auto-negotiation: Yes
	Advertised link modes:  10baseT/Half 10baseT/Full
	                        100baseT/Half 100baseT/Full
	                        1000baseT/Full
	Advertised pause frame use: Symmetric
	Advertised auto-negotiation: Yes
	Speed: 1000Mb/s
	Duplex: Full
	Port: Twisted Pair
	PHYAD: 1
	Transceiver: internal
	Auto-negotiation: on
	MDI-X: Unknown
	Supports Wake-on: pumbg
	Wake-on: g
	Current message level: 0x00000007 (7)
			       drv probe link
	Link detected: yes
# NICのMACアドレスを確認 (HWaddrの部分がMACアドレス)
ifconfig | grep eth0
eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr XX:XX:XX:XX:XX:XX

次にMacから起動するためにクライアントをインストールします。App StoreにもWOL用のクライアントはあるようですが有料なので、今回は無料で使えるWakeOnLanというソフトを使います。
アプリを起動するとネットワーク上のコンピュータを検索してくれます。先ほどメモったMacアドレスを選択して[Wake Up!]ボタンを押すとOMVが起動できました。思ってたよりずっと簡単で少し拍子抜けした感じです。


AccessMenuBarApps 17

続けて外出先からも起動できるようにしたいと思ったのですが、AirMac Extremeは残念なことにブロードキャストアドレス宛のポートフォワードをサポートしていないようなので、対応しているルーターを買うか、Raspberry Piなどを使ってAirMac Extremeの代わりにブロードキャストアドレスにパケットを送信する仕組みを作るしかなさそうです。WOLは外出先からでも電源を入れられることに意味があると思うのですが、とりあえず今回は保留にしてNASが完成してから検討したいと思います。

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